アメリカに本部がある世界最大の障がい者ダイビング指導団体 HSA(Handicapped Scuba Association)が日本で障がい者のための指導員養成講座を開催する。この指導員養成コースには今後日本単独で指導員を養成できるようになるコースディレクターコースも含まれ日本でも今後多くの障がい者対応のインストラクターを養成することで障がい者の方がスノーケリングやスキューバーダイビングを専用のプログラムで安全に快適に楽しめる事ができるようになります。この取り組みは今回で2回目。前回同様奄美大島での開催となり前回開催より27年の振りの開催となります。
障がい者の潜水教室のスタートは平成元年から始まり、当初指導員で活躍していた人間も現役を退き現在ではアメリカ本部に正式に登録が残る日本人インストラクターは1名だけとなった。現役で障がい者の教室を運営しながら日本で最初に障がい者のためのダイビングプログラムを導入したHSAJAPANを再興したいと思いから昨年8月有志を集め新組織としてNPO法人(現在申請中)HSAJAPANを立ち上げた。昨年新生HSAJAPANはアメリカ本部と支部契約を完了し今回本部より代表のJim Gatacre氏が27年振りに来日し指導員養成コースを開催する運びとなった。また今回は日本単独で定期的に指導員養成コースを開催できるように3名の日本人コースディレクター(指導員養成指導者)コースも開催される。
今では障碍者の代表的なレジャーにもなったスキューバダイビングだが専門的な知識を持った指導員は少なく、障害に関する医学的な知識やそれに伴う高度な潜水技術を身につけた障がい者対応の専門的指導員が養成されることでより安全に障がい者をサポートできる事が可能になる。コースは座学で障害に関する医学的な基本を学び、プールや海では手足を縛り四肢麻痺のシュミレーションや前面をカバーで覆い視野が不自由な状態などを作り全盲のダイバーなどのシュミレーション等を行う。指導員は様々な障がい者に対応できるように手話を学んだり使用する特殊器材などの考察も行う。
指導員養成指導者コースは2月29日より3月6日まで指導員養成コースは3月3日より3月6日まで。日本全国より指導員希望者が集まり開催。また今回使用する使用するホテルは日本では唯一車椅子専用のマリンスポーツ施設「Zero Gravity」を利用する。
今後は障害者マリンスポーツを中心に「障害者スノーケリング」や「障害者フリッパー競技」など新分野の開発にも蓄積したノウハウと指導技術でチャレンジしていきます。
HSAJAPAN コミッショナー 太田樹男